No.016-WVH-001
蕨中央商店街近くの再建築不可を再生。
- プロジェクトネーム
- No.016-WVH-001
400年以上の歴史を誇る中山道蕨宿。
江戸時代には中山道六十九宿のうち五指に数えられるほど賑わいをみせた宿場町に隣接する蕨中央商店街では、毎年8月に蕨市最大のイベント「機まつり」も開催されているが、大型店舗の出店と高齢化に伴い現在ではシャッター通りになりつつある。
http://www.warabi.ne.jp/~kankoukyoukai/hata.html
そんな通りから一本入った住宅街にあるまもなく築50年を迎える(1970年築)再建築不可の一戸建て。
持ち主は長期にわたって不在にしており、インスペクションの結果雨もれも確認されたが、定期的に換気や手入れを行っていたおかげで全体的にコンディションは良く、今後増加していくであろうストック住宅の「あらたな活用実例」を実験するため弊社にて購入を決定。
今回は個性的なリノベーションを得意とする地元の工務店さんにお願いをして、実験的なアイデアがあればそれを具現化ほしいとお願いをする。
工務店さん側の提案は「空間を広げること」と「光を取り込むこと」。
まずは1階の間仕切りをすべて撤去することで広い空間を確保、あわせて天井を破壊し吹抜けを造ることで2階分部の採光を1階に集めるという荒業を披露。(笑)
2階バルコニーが開放的で気持ちの良い空間だったので、テーブル+チェアを置き「リセット出来るウッドデッキ」を演出。
「工房」をイメージした改修により水廻りのコストも削減しながら、ターゲットをあえて「居住者」にしないことで差別化を図り、他とは比べられない唯一無二の仕上がりとなる。
2mの通路に囲まれた住宅街にある再建築不可の古い一戸建てがアトリエとして生まれ変わった。