ハコ

WSH-000

50年以上取り残された平屋建て

プロジェクトネーム
WSH-000

400年以上の歴史を誇る中山道蕨宿から一本入った蕨市内の「閑静な住宅街」に佇む築50年以上経過した再建築不可の平屋。

ご近所の方曰く、今から50年以上前に分譲を行った頃は「連棟式の平屋」だったものが、時代の流れと共に建て替えが進みここだけ当時のまま残されたとのこと。

ブロック塀に囲まれた平屋の中には大量のゴミが廃棄され、見るも無残な状況のまま10年以上空き家となっていたものを弊社で購入。

NPO法人Char(旧名称モクチン企画)に協力を仰ぎながら、あらたな活用方法を模索。

まずはブロック塀を撤去し、近隣との境界をあいまいにすることで閉鎖的だった住宅街に開放的なスペースを確保。
境界ブロックにはベンチを設置し、ご近所の方々とコミュニケーションがとれるようなしかけつくりを行い、近隣の方からは「公民館ができたの?」といった声かけも。(笑)

開放的な庭には、タープ&テーブル+チェアを設置し「屋外でのリモートスペース」を演出。
内装は天井を抜いて開放的な空間とし、壁部分は合板で補強しながら強度を確保。

柱や建具もそのまま利用し当時の趣きを残すことで、あたらしい建物では再現できない空間を演出。

改修工事が完了した後は、内覧会をかねて若手アーティストたちによるグループ展を開催。
ご近所の方々にもお披露目会をかねてご案内を行うことで、今後の活用方法に対する不安を払拭してもらえるよう、新たな取り組みを行う。

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